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【学年別】一日で変わる逆上がりのコツ!効果的な教え方を解説!

【学年別】一日で変わる逆上がりのコツ!効果的な教え方を解説!

こんにちは!パーソナルトレーナーの小谷くんぺいです。

今回は【逆上がり】の教え方について記事を書こうと思います。

私は現在、大田区で少人数の体操教室を運営しておりますが
それ以前にも複数の運動スクールで子どもたちに逆上がり指導をしています。

その指導時間数は8年間で延べ10,000時間を越えます。

前職では代表コーチや広報などもつとめました。

この指導経験を振り返っても【逆上がり】の指導は苦労の連続です。

・足が振りあがらない

・鉄棒に体をひきつけられない

・体が大きくなったらできなくなった

こんな困りごとをかかえる子どもたちでいっぱいなのです。

ですが、わたしは逆上がりに困った子どもたちを全員成功に導くことができました。

その秘訣は【年齢に合わせた教え方】です。

逆上がりは子どもたちの体格や理解力に合わせて教え方を変える必要があるのです。

そのことを今回は記事にしようと思います。

この記事をお読みの親御さんがお子さまにとってベストな逆上がりの教え方ができることを願っています。


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逆上がり指導の失敗3例

本題に入る前になぜ私が【年齢に合わせた教え方】に行きついたかを書いていきます。

結論から言うと私の以前の教え方が
まったく通用しなかったからです。

この経験から

正しいやり方がすべてじゃない

ということを学びました。

今となっては間違いだったと思える
その当時の教え方を3例ご紹介します。

失敗エピソード①逆上がりの構え方を教えただけでレッスンが終わった

まだ新米指導員だった頃の話です。
この日の鉄棒の練習はおよそ20分間。子どもたちは年長さんでした。
新米ゆえにマニュアルがとても鮮明にインプットされていた私は、
すべてマニュアル通りの手順で説明をすることにこだわっていました。

▲逆上がりとは構え方である▲
そう当時の研修担当者に教わった私は
自信満々に逆上がりの構え方を説明し始めました。

ところが順序通りに説明をしたい私をよそに、
年長さんたちは
「なんでかまえるだけなの?」
「どうして逆上がりの練習をしないの?」
と、至極もっともな質問を私に投げかけます。
それに対して私は
「構え方が大事だからだよ」
「これができないと逆上がりは成功しないからね」
といった返答しかできず、ただ時間だけが過ぎていきました。

ふと気がつけばレッスン終了の時刻に。。

あまりにもうまくいかなかったので
いまでも記憶に残っている失敗談ですが、
みなさんは具体的にこの教え方のなにがNGかわかりますか?

それは手順にこだわりすぎていたところです。
自分だけは
”逆上がりとは”という知識が整理できている状況なので
手順どおりに進めることが一番合理的だとわかっていますが、
年長さんの子どもたちは
逆上がりとはそもそもなんなのか知らないのです。
その子たちを前に正しい手順を説明しても理解できるはずはありません。

このことに気がついたので
私にとって、とても良い経験となりました。

この失敗の教訓は子どもたちをよく「観察すること」です。

失敗エピソード②下からにぎる逆上がりを否定したら嫌われてしまった

逆上がりの指導も板についてきた頃の話です。

その頃から、逆上がりよりむずかしい技である
「後ろ回り(空中逆上がり)」の指導をたくさん任されるようになりました。
あるとき私の班へ他のクラブから移籍してきた小学2年生の男の子A君が加わりました。
運動神経がよく身のこなしも軽いその子は逆上がりができるということで
「後ろ回り(空中逆上がり)」の練習をする私の班に振り分けられました。

A君にとって練習初日。私は実力チェックも兼ねてA君に逆上がりをしてもらいました。
ひょいと簡単に逆上がりはできましたが、なんとにぎり方が『下から持つ方法』だったのです。


わたし:にぎり方が違うよ。上からにぎってごらん。
A君:ぼくはこれがいいの!
わたし:でも後ろ回りをするには上からにぎらないとできないよ?
A君:じゃあやらない!

…そっぽを向いてしまいました。
それ以降、鉄棒の練習をしようとしないA君。

どうしたの?とたずねると「鉄棒キライ!」と言われてしまいました。


ガーン!!!!!!




とっさに「A君の好きなやり方でいいから一緒に練習しよう!」と返答したところ、
鉄棒のところへ来てくれて逆上がりを何度も何度もぐるぐると回ってくれました。
次の順番では後ろ回りにも挑戦してくれて最後はA君も笑顔で練習を終えました。

みなさんは具体的にこの教え方のどこがNGかわかりますか?
それはやり方にこだわりすぎていたところです。

後ろ回りが上からにぎる=逆上がりも上からにぎる
というのは正しいのですが
必ずしもそうである必要はないのです。
逆上がりが下からにぎるやり方だとしても
後ろ回りのときに上からにぎるなら問題ありません。
まずは子どもたちのやりたい方でやらせてあげる
というのは大切なことでした。

この失敗の教訓は子どもたちにやり方を「押しつけない」ことです。

失敗エピソード③やればできると言い続けたのに結局できなくて辞められた

指導者として中堅になりリーダーを任されていた時の話です。
あるとき後輩コーチからこんな相談を受けました。

後輩:
私が教えている小5のBさんが受験勉強で来月退会することになりました。
逆上がりができないまま辞めさせたくありません。どうすればいいでしょうか。

わたし:逆上がりのどこでつまずいてるの?

後輩:
足を振り上げたあと、自分の体重を持ち上げられないんです。


このようなやり取りをした私は
『なるほど。Bさんは筋力不足か振り上げる足の方向が課題かな・・・。』
そんなことを頭に浮かべて、後輩コーチの班に翌月から加わることにしました。

練習は週に1度、月に4回あります。
4回の練習でBさんの逆上がりを成功させるミッションがスタートしました。

まずは1回目の練習。
事前に聞いていた通り、Bさんは足を振り上げたあと、自分の体重を持ち上げることができないようです。

ただ実際に見て気になる点もありました。

Bさんは小5にしては背が高く、
周りの子と目線を合わせるために普段から姿勢が猫背気味でした。
なので逆上がりの構えでは背中が丸まり脇が開いてしまうクセもあったのです。

そのことに気がついた私はBさんに
「目線を上げて脇をとじてごらん。
 あとは、やればできる!!」

とアドバイスしました。

翌週2回目の練習では
1回目のおさらいとして逆上がりの構えを意識してもらいました。
ところがなかなか振り上げた足が鉄棒を越えません。

これでは逆上がりの「できた!」感覚がなくなってしまうと思い
坂を鉄棒の前に用意して練習をしてもらうことにしました。

坂を使った逆上がりの練習で何度も逆上がりを成功させてその日は終了。

ほんとうの意味での逆上がり成功はもち越しとなりました。

翌週3回目の練習。
ここで一度成功させたいという私の願いもむなしく
坂をなくすとどうしても振り上げた足を鉄棒の向こう側へ回すことができません。

わたしのアドバイスは
「Bさん、やればできるよ!」と声をかけ続けることしかできませんでした。

そしてついに4回目の練習。
この日に逆上がりができなければBさんは逆上がりができずに辞めていってしまう。。
さぁ真剣勝負の始まりです。
構え方、よし。いけーっ!・・・失敗
振り上げの方向を確認、よし。いけーっ!・・・失敗
そして最後の挑戦。
「やればできる!」そう声をかけて挑んだ結果は・・・失敗

Bさんにやればできると言い続けたにもかかわらず、
逆上がりを成功させてあげることは叶いませんでした。

以上が私の下積み時代、力不足を痛感したエピソードです。

みなさんは具体的にこの教え方のどこがNGなのかわかりますか?
それは型をやぶれなかったことです。

実は、逆上がりで自分の体重を持ち上げられない場合の
とてもかんたんな解決策があることをのちのち気づくことになります。

それが実は鉄棒を下からにぎることなんです!

鉄棒を下からにぎると脇をとじやすくなります。
Bさんは背が高く猫背気味だったのですが、
そんなBさんにとっては
鉄棒を下からにぎるという、
当時の私にとって“まちがっている”と思っていたやり方のほうが
本人にとっては相性がよかった可能性が高いのです。

当時はそのことに気が付かず、
「正しいやり方を伝えたしあとはもうやるだけ」
と思い込んでしまい、考えることをやめてしまっていたのです。
「やればできるよ」という言葉に逃げてしまったことを反省しています。

この失敗の教訓は「一人ひとりのやり方を見つけてあげる」です。

【学年別】年齢に合わせた逆上がりの教え方

前置きが長くなってしまいましたが、
ようやく本題に入ります。


【失敗から得た教訓3つ】
•観察すること
•押しつけない
•一人ひとりのやり方を見つけてあげる


これらをふまえているのが年齢に合わせた教え方、
つまり体型に合わせた教え方なのです!

今回は下の5つに分けて逆上がりを解説します。

・~年長まで
・~小学2年生まで
・~小学4年生まで
・小学5年生~
・大人になってから


では、どうぞ!!

なお、ここからは「こどもの身体の特徴(総論)」の「こどもの体型の変化」を参考にしています。

教え方①~年長まで

年長さんまでの体型の特徴は
・4頭身
・頭が大きい
・手足が短い
・お腹がふっくらしている

————————————————————————

この特徴を踏まえて考える逆上がりのやり方は
・鉄棒があごの高さになるまで体を持ち上げる
・頭の重さを利用して回転する



私の指導経験上、
年長さんのころまでに見られる
「にぎる力・ぶら下がる力」には
目を見張るものがあります。
※おそらく原始反射のひとつ手掌把握反射のなごり

まるでおサルさんのように軽々と鉄棒にぶら下がれるのです。

私はこの年齢特有の身体能力を活かすべきだと思います。

つまり
構え方や足の振り上げの方向など
正しいやり方にとらわれず、
"ぶら下がったらひょいっと回る"


これが年長さんまでの最適な逆上がりのやり方です。

教え方②~小学2年生まで

小学2年生までの体型の特徴は
・6.5~6等身
・全体的にまだふっくら
・腰の位置が上がる

————————————————————————

この特徴を踏まえて考える逆上がりのやり方は
おへその高さに鉄棒を合わせる

体重の軽さを利用して足を上げて
すばやくひっくり返る




私の指導経験上、
小学2年生までは腕の力がなくてもギリギリ逆上がりが成功します。
理由は逆さまになっても腕を少し曲げればおへそが鉄棒に近づくからです。

成功のカギとなるのは
足の振り上げに合わせて天井を見る(頭を倒す)ことです。

つまり"タイミング"なのです。

小学2年生までの指導ではとにかく「いち・に~・さんっ!!」
に合わせて体をひっくり返すことに注力します。

『足を上げてすばやくひっくり返る』

これが小学2年生までの最適な逆上がりのやり方です。

教え方③~小学4年生まで

小学4年生までの体型の特徴は
・6.5~6等身
・くびれができる
・腕が長くなる
・さらに腰の位置が上がる

————————————————————————

この特徴を踏まえて考える逆上がりのやり方は
みぞおちの高さに鉄棒を合わせる

力の入るにぎり方をする(下から持つ)

ひじを下に向けて体をたおす




私の指導経験上、
小学4年生までは身体的な多様性が一番あります。
なので一人一人に合わせた鉄棒の高さ設定が大切です。

成功のカギとなるのは
おへその近くに鉄棒をもってくること。

つまり『鉄棒との距離』なのです。

小学4年生までの指導ではとにかく
「おへその近くに鉄棒をもってくる」ことに注力します。

『おへその近くに合わせた鉄棒の高さに設定してあげる』

これが小学4年生までの最適な逆上がりのやり方です。

教え方④小学5年生~【逆上がりの構え方解説】

小学5年生以降の体型の特徴は
・ほぼ8等身
・腰幅が大きくなる
・身長と体重のバランスがとりづらくなる

————————————————————————

この特徴を踏まえて考える逆上がりのやり方は
逆上がりの構え方をおぼえる

力の入るにぎり方をする(下から持つ)

前足をすばやく振り上げた足にそろえる




私の指導経験上、
小学5年生以降は成長期もあって身長と筋力のバランスが
取れなくなっていきます。

「身長は伸びたけど筋力が足りない」
このようなパターンが逆上がりに苦労しがちです。

なので逆上がりのやり方に一貫性を持たせることが大切です。

逆上がりにおける一貫性とは「構え方」のことです。

たとえば武道でも上段者から初心者まで「構え」はとても重要視されています。
やり方を効率よく伝えるにはある程度「型」があるほうが良いのです。

それと、構え方に一貫性を持たせると以下のように
「できない原因の分析」がしやすくなります。

・足が振り上がらない
→構えたときの脚の開きが不十分?

・体を持ち上げられない
→構えたときに脇をとじていない?

・回転が途中で止まる
→構えたときに前足に体重がのっていない?


成功のカギとなるのは
逆上がりの構え方をおぼえること。

つまり『力の出しやすいポーズをおぼえる』ことなのです。

逆上がりの構え方
①脇をとじて背筋を伸ばし鉄棒をにぎる(上からでも下からでもOK)
②鉄棒の真下に立ち、足を前後にひらく
③足の振り上げる方向に目線を向けておく


小学5年生以降の指導ではとにかく
「逆上がりの構え方」の習得に注力します。

『自分の体を持ち上げられる
 力の入りやすい構え方をおぼえる

これが小学5年生以降の最適な逆上がりのやり方です。

教え方⑤番外編:大人になってから

大人になってからの体型の特徴は

『腰が重くなる』

この特徴を踏まえて考える逆上がりのやり方は
・逆上がりの構え方を“完璧に”おぼえる
・力の入るにぎり方をする(下から持つ)
・前足をすばやく振り上げた足にそろえる

イメージは教え方④の動きと全く同じです。

それでも逆上がりができない場合は
筋トレが有効です!!

おすすめの筋トレを2つご紹介します。

(筋トレ①)ななめ懸垂10回
・からだをななめにしてぶら下がる
・おしりが勝手に落ちるので気をつける
・おしりを落とさずに腕を曲げ伸ばしする




(筋トレ②)ぶら下がり15秒
・からだを小さく丸める
・うでを曲げたままでキープ
・小さくゆれながらできるとなお良し



まとめ:個性に合ったやりかたを一緒に見つけましょう

大変長くなってしまいましたが、
「誰が読んでも当てはまる逆上がりのやり方を紹介したい」
という気持ちでここまで書かせていただきました。

もしも分かりづらいところやご質問などあればこちらのボタンから
お問い合わせください。

最後に少しだけ私の話をさせていただきます。

わたしは身長に対して腕が長いという個性があります。
体操に夢中になっていた10代のころ
成長期にあっても同年代の仲間とくらべて
腕の筋力がなかなかつかずに
長い腕を支える肩の関節に負荷をかけ続け
大学生の頃には慢性的な肩の痛みに悩まされることになりました。

それも原因の一つとなり大学から先の
選手生活をあきらめた過去があります。

ところがつい先日、わたしは大学を卒業して以来8年ぶりに体操競技会へ復帰しました。
現在、不思議なほどに肩の痛みはありません。
わたしの体型に合った技の取り組みや筋トレなどを積み重ねていった結果、
痛みを克服したのです。




この経験から子どもでも大人でも、
その人の体型に合った最適なやり方が
あることを身をもって学びました。

逆上がりだって同じことが言えるのです。
体型や個性に合っていない教え方をされる子どもは
本当につらい気持ちになります。

なぜできないか?どうしたらできるか?を
一緒に追求していくのが
教える人の役目だと私は思います。

私の経験を詰め込んだこの記事が
少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました!



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