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【学校体育】はじめてのとび箱!安全に取り組める3つのポイントを解説!

【学校体育】はじめてのとび箱!安全に取り組める3つのポイントを解説!

こんにちは!体操専門のプロコーチ小谷くんぺいです。

今回は「とび箱にはじめて取り組むお子さま向け」
実際に私が、指導中によく子どもたちへ伝えていることを
まとめてみました。

これを読めば、
とび箱の理解が深まり
怪我・事故のない安全な跳び方を知ることができます。

小学校の入学前だったり
新学年に備えて準備を進めている親御さんにも
ぜひ読んでいただければ幸いです。

とび箱で大切な3つのこと

とび箱では特に3つのポイントを大切にしています。

それは
・手のつき方
・手を置く場所
・ふみきりの位置


この3つもポイントをおさえれば
とび箱のいろんな跳び方に応用が効きます。

それではひとつひとつ見ていきましょう!

正しい手のつき方

とび箱を跳ぶときは必ず手を使うのですが
案外どうやって手をつくのか教わらずにとび箱をしている
お子さんもいます。

手のつき方をわかっていないと
手をつこうとする際に手首をひねってしまったり
とび箱から手がすべり落ちるなどの
怪我や事故が起こりやすくなります。

それを未然に防ぐには「正しい手のつき方」を知っておく必要があります。

〈正しい手のつき方〉
①手を大きくパーに開く
②指先までしっかりと伸ばす(←忘れがち)
③指先を前に向ける


①手を大きくパーに開く
手首をひねるときはおおよそ手の形が丸く(グー)なっています。

それでは手のひらでとび箱を押すことができずに
腕にかかった自分の体重に負けてしまい手首をひねってしまいます。

手を大きくパーに開くことでとび箱を押せるようになり
腕に体重が乗ってきても手で押し返すことができます。


②指先までしっかりと伸ばす(←忘れがち)
とび箱での突き指のほとんどが
指先が曲がったまま手をついたことに原因があります。

指を曲げたままとび箱に手をつくことは
手首をひねる遠因にもなります。

そのため、指先までしっかりと伸ばすことは
安全にとび箱を跳ぶ上で大切なのです。


③指先を前に向ける
指先の方向も間違ってしまうと怪我につながります。
最も安全な指先の方向は進行方向に向けることです。
すなわち指先は「前に向け」ます。

しかし、手をとび箱に置きやすいからと
指先を外に向けてしまうのもよく目にします。

とび箱を両手ではさむようになるので
手で体を支えやすいのかもしれませんが
リスクとして
「とび箱に手をつきそこねる」
「とび箱から手がすべり落ちる」
というものがあります。

とび箱から指が少しでもはみ出していると
予期せぬ事故やけがにつながるので
十分注意しましょう!

とび箱に手を置く場所

とび箱では技によって明確に手を置く場所が決まっています!
たとえば「開脚とび(足を横にひらきとび箱をまたぐ跳び方)」は
とび箱が縦向きの場合、自分から見て奥側に手をつくようにします。

開脚とびのような “ またぐ ” 跳び方は手を置いたところから先に
とび箱の手を置くスペースが狭いほど成功率が上がります。

逆に自分から見て手前側に手をついてしまうと
手を置いたところから先に、まだとび箱の手を置くスペースが広く残っています。
おしりが乗ってしまったり、またぎきれずおしりが当たってしまうのは
手を置く場所がとび箱の手前だったことが失敗の原因といえます。

このようにとび箱はどこに手を置いてもいいわけではなく、
安全に跳ぶためにも技によって正しい位置に手をつくことが肝心です!

ふみきりの位置

とび箱は、【助走→ふみきり→手をつく→とびこえる→着地】
の順番でおこなわれる運動ですが
大げさに言えばふみきりの時点でとび箱をとべるかどうか
わかってしまいます。
なにを判断基準としているかというと
ふみきりの位置がとび箱に近いか、遠いかです。

ふみきりの位置は手を置く位置にも影響を与えます。

ふたたび、「開脚とび」を例に解説をすると、
正しい開脚とびの手の位置である、とび箱の奥側に手をつくためには、
ふみきりの位置がとび箱に近いほうが簡単と想像できますよね。

逆に、ふみきりの位置がとび箱から遠いと、
とび箱の奥側に手をつくのはひと苦労というのがわかりますね。

まとめ【 "安全" を知るととび箱は楽しい!】

いかがでしたでしょうか。

とび箱の理解が深まり
怪我・事故のない安全な跳び方を知ることができましたでしょうか。

とび箱は上達よりも前に「安全」が大切と私は考えます。

安全に練習ができる環境を子どもたち自身で作るためにも
上記の3つの大切なことをよく理解してからとび箱に
取り組んでほしいと思います!

もしもご質問やご相談などがあれば
お悩み相談ボタンからぜひお問い合わせください!

最後までお読みいただきありがとうございました。


*この記事を書いた人
小谷 くんぺい

◇◇◇スポーツ歴◇◇◇
・体操競技歴20年
高校時代はオリンピック選手を多数輩出した
朝日生命体操クラブに在籍し、
日本代表選手を指導するコーチより指導を受ける。
・大学時代は全日本インカレ出場。
・水泳歴は13年

◇◇◇指導歴◇◇◇
・国内大手フィットネスクラブに8年在籍
・指導時間は10,000時間
・かかわった生徒数は延べ5,000人超。
多様性のある子どもたちの個性を見極めることを
得意としている。
・指導可能種目:体育、体操競技、水泳、トランポリン、ほか

090-5504-2780
※業者様の営業電話はレッスンの妨げになりますのでご遠慮ください。

営業時間 【平日】10:00~17:00
     【土日】10:00~18:00
HP:https://bodyengagement.net/

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