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【マット運動】側転がまっすぐできるようになる練習方法!体操プロコーチのとっておきアドバイス!

【マット運動】側転がまっすぐできるようになる練習方法!体操プロコーチのとっておきアドバイス!

体操専門のプロコーチ、小谷くんぺいです。

今回の記事では「マット運動の側転」を取り上げました。

側転のもっとも難しい部分である「まっすぐ回転する」ことに着目して
書いてみましたので、きれいな側転を目標にしている方は
ぜひ最後までお読みください。


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側転が曲がる理由

まずは

「なぜ側転がまっすぐできないのか、曲がってしまうのか」

という問題について考えてみましょう。

解決のポイントは手を置くところと、足の振り上げる方向にあります。

手を置くところについて

側転では手の位置を横並びにすると曲がりにくいですね。
進行方向へ一直線上に手をつけば体はまっすぐ回転していきます。

後面視点の側転動画



もうすこし具体的にいうと、
側転の最中に一瞬「倒立(逆立ち)」をするために
手を横並びに置く必要があります。

前面視点の側転動画


ところでみなさんは、側転の正式名称をご存知ですか?

『側方(    )回転』

みなさんのよく知る側転という名前は
何かが省略された結果の呼び名なのです。

答えは、、、

『側方”倒立”回転』

実は技名に”倒立”という言葉があるのです。
ですから倒立は側転に欠かせない要素と言えますね。

さて、側転中に倒立をすることで得られることがあります。
それは
手のひらにしっかりと体重が乗るということです。

手のひらに体重が乗れば、地面からの反発をうまく使えるので進みたい方向に体を
まっすぐ押し出すことができます。

まっすぐな側転の第一歩は、
手を横並びに置くことからはじめてみましょう!

足のふり上げる方向について

続いては側転の方向を左右する足のふり上げについてです。

側転では、構えたときに前に置く足を「ふみ込み足」、後ろに置く足を「ふり上げ足」
などとと区別して呼ぶのですが
ここでは後ろに置く足である、「ふり上げ足」について見ていきます。

側転をまっすぐにするためにはふり上げ足を天井に向かって上げる必要があります。

ものすごくシンプルに考えれば
天井まで上げた足が地面に戻るってくるあいだにさっと横回転をすればいいのです。

ですが、ふり上げ足が天井まで上がらないと、足が下がってくるのも早くなります。

足が早く上がるとどうなるか、側転が空回りしてしまうのです。


↑天井に向かって足がふり上がるとゆっくりな回転でも側転ができます

この空回りする側転こそが、曲がる側転の理由なのです。

よく、勢いまかせの側転を目にしますが、これは足が振り上がらないからこそできる
空回り側転です。

正しい勢いのある側転とは、回転がより大きくなるはずです。

背なか向きの側転動画



この2つをしっかりと区別して練習するようにしましょう!

側転がまっすぐできる練習方法

では、まっすぐな側転ができる練習方法のご紹介です。


曲がる側転の理由である

・手の置くところ
・足をふり上げる方向

この2つとも、いまからご紹介する練習方法で解決できます。

側転壁倒立(壁側転)で体重移動の感覚をつかむ


おすすめの練習環境・頑丈な壁
・マット、布団など



やり方(手前の手:さきに置く手、奥の手:あとに置く手)
・壁に向かって側転の構えをする
・ゆっくりと手前の手を置く
・壁に向かってふり上げ足を上げる
・奥の手をマットに置く
・ふり上げ足を壁につけてバランスをとる
・ふり上げ足で壁をける
・動きを巻き戻すように開始ポーズへ戻る



ポイント・前に向かう勢いをなるべく使わない
・ふみ込み足の膝をつかってしゃがんで立ち上がるイメージを持つ
・足はできるだけ広げる



練習のねらい・勢いに頼らない足のふり上げを身につける
・側転の最中の倒立でバランスを取れるようにする
・手に体重が乗ってから押し返す感覚を身につける


側転壁倒立(壁側転)の動画


側転壁倒立のスローモーション動画


※難しい場合は【横向き壁倒立】から着地の練習
開脚をしたまま壁に対して横を向き倒立をする

そのまま足をマットに下ろす

側転壁倒立(壁側転)のよくある失敗

側転壁倒立(壁側転)の練習はマットにおく手の位置がとても重要です。

壁に対して遠すぎると体重移動がうまくできずにふり上げ足で壁をけることがむずかしいです。

うまくいかない場合は、奥につく手の位置を壁に寄せてみてください。

側転壁倒立(壁側転) のよくある失敗動画

まとめ:側転は体重移動を練習すれば見違えるように良くなります

いかがでしたでしょうか。

側転が曲がってしまうのは、手の位置と足のふり上げる方向に課題があります。

その課題を今回は、壁をつかった練習(側転壁倒立)で解決できるとお伝えしました。

もしかすると、この練習方法は簡単にはできないかもしれません。

その場合は何度も[よくある失敗]の動画をご視聴いただき、うまくいかない・失敗してしまうパターンを自分なりに見つけてみましょう。

動画を見ることと、実際の反復練習を続けることで
曲がらない側転を習得できます!

この記事についてご質問や他にも聞きたいことがございましたら、公式LINEからのメッセージをお待ちしております^⁠_⁠^

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